【2023年3月最新】ECコンサルも使う楽天SEO対策の完全版

楽天SEO対策(楽天検索最適化)とは

消費者が楽天市場で商品を検索した際に、自社商品ページを上位に表示される取り組みのことです。どの商品を上位に表示させるかは楽天の検索アルゴリズムによって自動で決定されます。

楽天の検索アルゴリズム(楽天SEO評価の仕組み)

楽天の検索アルゴリズムは、商品タイトル、商品説明、レビュー、価格、在庫数などの情報を分析し、検索結果のランキングを決定します。効果が出るまで数ヶ月かかるGoogle検索とは違い、比較的早く効果が出ます。しかし頻繁に変更されるため、定期的に順位を確認し、売上と順位の相関を注視して、地道に楽天SEO対策に取り組む必要があります。

楽天SEO対策の重要性

基本的に楽天での売上は、アクセス数が大きく影響するため、SEO対策が重要になってきます。その理由は、楽天ユーザーの購買行動にあります。そのプロセスで最も多いのは、カテゴリーやメーカー・商品名で検索し、買い物かごに入れるという流れになります。本記事を読んでくださっている皆様も、ネットショップで買い物をするとき、上記のようなプロセスを経験することが多いでしょう。その際、検索結果の下位に表示されたページまで見る確率はどのくらいあるでしょうか。従って、最も多い買い物客の購買行動に合わせ、認知を獲得するために、楽天SEO対策が重要になります。

楽天SEO ファネル

楽天SEO具体的な対策方法

大前提:消費者が求めるもの

そもそも自社商品を買ってくれる可能性がある消費者を検索から集める必要があります。検索上位表示されたとしても、消費者が求めてなければ売れることはありません。商品を買う可能性がある人はどのような購買行動をとるか、どのように表現すれば商品の魅力が伝わるか、逆算してキーワードやコンテンツを調整していくというのがベースになります。

キーワード選定

検索ボリュームが多い「ビッグワード」は競合店が多く、売り上げ実績が高い店舗の商品が上位を占めています。そのため「ミドルワード」「スモールワード」から対策していきます。

一般的に、1語の検索よりもミドル・スモールワードと組み合わさった複数語検索によるアクセス人数の合計の方が多く、転換率も高くなります。メインキーワードを含めた複合語を調査して、その中のどれを狙っていくかを選定する必要があります。以下でキーワード選定方法と使用するツールについてご紹介します。

サジェストキーワード

サジェストキーワードとは、楽天検索欄に文字を入力する際、その文字列に関連するキーワードを自動的に候補として表示する機能のことです。「日本酒 ○○」のように空欄部分に複合キーワード(サジェスト)が表示されます。これらは「ラッコキーワード」というツールを使って探すことができます。

https://related-keywords.com/

特需キーワード

「バレンタイン」「クリスマス」「お歳暮」などのイベントや季節性のキーワードと商品に関係付けられるものをピックアップします。これらの対策は直前に実施しても大きな成果は期待できないため、2〜3ヶ月前から検索対策を行い、イベントまでにできるだけ検索順位を上げておくことで、需要の最盛期に売り上げを大きく伸ばすチャンスになります。

キーワード設置

上記で選定したキーワードを商品名、キャッチコピー、商品説明文、販売説明文に入れます。商品名は基本的に複数の選定したキーワードになりますが、過度に詰め込むとスパム扱いになる可能性があるので、上位サイトの商品名の傾向を調査しましょう。また、キャッチコピー、商品説明文、販売説明文は、キーワードや単語の羅列ではなく、文章形式で記述します。文章中に自然な形で、商品名よりも多くのキーワードを入れます。キーワードの入れ方は、狙っているキーワードで検索して表示される上位サイトのキャッチコピー、商品説明文、販売説明文の傾向を参考にします。なお、商品名は商品ページのタイトル名になるので、最も重要なキーワードです。商品名にキーワードが含まれると、検索結果に出やすくなりますが、キーワードがないと検索結果に出にくくなります。

カテゴリ選択

商品登録の際に、自社の商品とマッチしたカテゴリ選択を行います。これにより、選択したカテゴリ名でも認知されやすくなります。一方、商品にあったカテゴリを設定していなければ、検索で出てこないことがあります。

レビュー数

楽天でビックキーワードで検索したときに、上位の商品ページには数千件のレビューがある商品が多い傾向があります。レビュー投稿キャンペーンとして、投稿を条件に次回のクーポンを付与したり、プレゼント特典をつけることでメリットを提供し、レビュー投稿確率を高めたり、再購入に繋げます。レビュー数が楽天の検索アルゴリズムに影響するかどうかはわかっていません。従ってレビュー数が多ければ上位表示されるものではありませんが、検索結果の傾向から有利になると推察できます。

売上

当然ですが、楽天市場運営側として消費者が求める商品を表示し、売上を最大化することで手数料が増えるインセンティブがあります。売上は商品IDに紐付けられているため、1個と複数セットの商品が別のIDになっていたり、キャンペーン時に別のIDで販売した場合はカウントされません。また売上は、ある一定期間と累計の両方が関係していると見られ、前者の方が影響は大きいと考えられます。新商品などを他の店よりも早く売れば、その分売上が多くなって他社よりも検索で上位に表示されるという事例もあります。

動画

商品ページに動画がアップロードされていると、消費者がより商品の特徴や使用イメージを理解しやすくなります。SEO対策のベースの考え方である、消費者ファーストの観点から動画の有無がSEOに影響する可能性があります。

まとめ

楽天SEO対策には、キーワード選定、内部対策、カテゴリ選択、レビュー数、売上、動画などが影響します。特に、消費者が求めるものを調査し、選定したキーワードを商品名や商品説明文に入れることが重要です。また、レビュー数を増やし、売上を増やすことで上位表示される可能性があります。そして、動画をアップロードすることで、消費者がより商品の特徴や使用イメージを理解しやすくなり、SEOにも影響する可能性があります。